リーニン(Li-Ning)のランニングシューズを厳選 6 足で読み解く ― 大迫日本記録の文脈から「自分の 1 足」を選ぶまで
2025 年 12 月 7 日、バレンシアマラソン。大迫傑が 2 時間 4 分 55 秒で日本記録を奪還した。鈴木健吾が 2021 年別府大分で出した 2:04:56 を、1 秒更新したタイムだ。34 歳、自身 3 度目の日本新。そして履いていたのが、中国ブランド Li-Ning(リーニン) のフラッグシップレーシング Feidian 6 ELITE(飛電 6 ELITE) だった。10 月にスポンサーを Li-Ning に切り替えてから、わずか 2 ヶ月で出た答え合わせ。ニュースを追っていた人なら「リーニン?」「飛電?」と引っかかった瞬間が一度はあったはずだと思う。
ところがそのあと自分で調べに行くと、思った以上に情報がない。公式の日本語サイトは事実上機能しておらず、日本のランニング系メディアもまだリーニンを体系立てて整理した記事を出していない。Amazon.co.jp に「Li-Ning Official」のストアはあるけれど、Feidian の隣に Red Hare(赤兎)や Shadow(絶影)や Yueying(越影)が並んでいて、結局どれが「レース用」でどれが「練習用」で、どれが「普段履き」なのか分からないままカートを閉じる ― ここを解きほぐすのが本記事の役割だ。大迫モデルから入って、本気のレース、コスパ枠、毎日履く万能、軽強度トレ・リカバリー、デザインで履ける一足まで、厳選 6 足で並べていく。
「興味はあるけど何を買えばいいか分からない」状態から、「自分の走力と用途ならこの 1 足」と判断できる地点までを、この一本で完結させたい。
何が起きたのか ― 大迫傑とリーニンが結びついた 2 ヶ月
2025-10-17 所属を Li-Ning に変更、2025-12-07 バレンシアで 2:04:55 の日本新
時系列を先に整理する。2025 年 10 月 17 日、大迫傑は所属を Li-Ning に切り替える発表を行った。それから 2 ヶ月足らずの 12 月 7 日、バレンシアマラソンに出場し 2:04:55(4 位)で日本記録を更新。間に挟まる東京レガシーハーフでは 1:01:44 で日本人 1 位を取っているので、本人の調子もシューズへのアジャストも順調に進んでいたことが分かる。「ブランド契約を切り替えて即フルマラソンで日本新」というのは、ホビーランナーの感覚からするとほぼ漫画みたいなスケジュール感だと思う。
履いていたのは「Feidian 6 ELITE(飛電 6 ELITE)」 ― Li-Ning フラッグシップの当日用カーボン
このときの足元が Feidian 6 ELITE(飛電 6 ELITE) 。Li-Ning のレーシングラインの最新世代で、シリーズの位置付けとしては Nike Alphafly や Adidas Adizero Adios Pro と同じ「フルマラソン当日用カーボン板スーパーシューズ」のクラスに置かれている。重量は公称約 200g(メンズ US9)、ミッドソールは独自 PEBA 系の Super Boom、そこに T1000 のフルレングス・スクープ型カーボンを通した構成。中国国内では 2025-11-27 発売で、大迫がバレンシアで履いたのはほぼ発売直後のロットだったことになる。
鈴木健吾の日本記録(2:04:56)を 1 秒更新、自身 3 度目の日本新
更新幅は 1 秒。鈴木健吾が 2021 年別府大分で出した 2:04:56 を、ぎりぎり削った数字だ。「1 秒」と聞くと小さく感じるけれど、4 年 9 ヶ月止まっていた日本記録の止血を解いたのがこの 1 秒で、しかもこれが大迫にとって自身 3 度目の日本新になる。リーニンというブランドにとっては、グローバル市場での「説明資料」を一気に書き換える出来事になったし、日本のホビーランナーから見れば「中国ブランドのカーボンシューズ」というカテゴリが急に身近な距離まで降りてきた瞬間だったと思う。
そもそもリーニン(Li-Ning)とはどのブランドか
1990 年創業、中国国内ではアパレル含めスポーツ最大手の一角
Li-Ning は 1990 年創業の中国スポーツブランド。創業者は元体操選手の李寧(リー・ニン)で、1984 年ロサンゼルス五輪の体操で複数の金メダルを取った人物だ。中国国内では Anta と並ぶ規模で、ランニング・バスケットボール・バドミントン・アパレル・ライフスタイルまで縦に広い品揃えを持つ。日本だとバドミントンのラケット/シューズで先に名前を知っている人もいるはずで、ランニング側の認知が後から追いついてきている、というのが今のフェーズだと思う。
ランニングは「Feidian / Red Hare / Shadow / Yueying」を中心に、独自フォーム(Super Boom / BOOM / Tianbo)とカーボン板を内製
ランニングの主要シリーズは 4 本立て。Feidian(飛電) がレース、Red Hare(赤兎) が万能練習・厚底トレーナー、Shadow(絶影) がテンポ/カジュアル、Yueying(越影) が高クッションの軽強度トレ・リカバリー。それぞれにミッドソールフォーム(PEBA 系の Super Boom、超臨界 PEBA の BOOM、EVA 改良の Tianbo)と、必要ならカーボン板まで自社で内製している。OEM 由来のブランドではなく、素材・構造・プレートまで含めて自前で組んでいるのがリーニンの強みで、Feidian 6 ELITE で大迫が日本新を取れた背景にもこの内製力がある。
公式日本語サイト・国内シューズメディアの情報が薄い理由
それなのに国内ではまだ情報が薄い。公式の li-ning.jp ドメインは本格運用されている形跡がなく、日本のランニング系メディアもリーニンを体系的に整理した記事はほぼ出していない。日本での主な接点は Amazon.co.jp の「Li-Ning Official」ストアで、ここに Feidian / Red Hare / Shadow / Yueying が並んでいる。これに加えて BUYMA や楽天、SUNFAST などの並行輸入経路がある。歴史的には日本流通が並行輸入主体だったので、サイズ表記やカラー展開が中国版そのままだったり、商品ページの説明文が機械翻訳で読みにくかったり、という「分かりにくさ」がまだ残っている ― 本記事はそこを補助線で整理しに行く。
ラインナップの全体地図 ― シリーズで意味が違う
Feidian = レース、Red Hare = 万能練習・厚底トレーナー、Shadow = テンポ/カジュアル、Yueying = 高クッション・軽強度トレ・リカバリー
シリーズ名を覚える前に、シリーズ=用途のラベルだと思って読むと一気に楽になる。Feidian(飛電) は「レース当日用のカーボンシューズ」、Red Hare(赤兎) は「毎日履ける厚底トレーナー、ジョグから 30km 走まで」、Shadow(絶影) は「テンポ走とカジュアル兼用、デザインで履く一足」、Yueying(越影) は「高クッションで膝にやさしい、軽強度トレ・リカバリー用」。同じリーニンのランニングシューズでも、シリーズが違えば狙いが違うので、まずこの 4 本立てを地図として頭に入れておくと、以降のモデル名がすっと並んで見えるはずだ。
ELITE / ULTRA / PRO / CHALLENGER の格付けの読み方
同じシリーズ内では ELITE / ULTRA / PRO / CHALLENGER のサブネームでグレードが分かれる。本記事の文脈で乱暴にまとめるなら、上位グレードほど フォアフットスタックが厚く、カーボン板の使い方が攻めていて、価格も高い。たとえば Feidian シリーズなら ELITE と CHALLENGER がカーボン板搭載のレース用、Red Hare シリーズなら ULTRA が最厚底のスーパートレーナーで PRO はその下のオールラウンダー、という具合だ。ここでは「サブネームを見ればおおよそ価格帯と性格が読める」とだけ覚えておいてもらえれば十分で、個別モデルの詳細は厳選 6 足の章で潰していく。
中国版と国際版の違い(漢字表記・C サイズ表記・カラー先行)
地味に重要なのが中国版と国際版の差異。商品名は中国では漢字(飛電・赤兎・絶影・越影)、国際版ではピンイン(Feidian / Red Hare / Shadow / Yueying)で出る。Amazon.co.jp の出品でも両表記が混在することがあるので、検索するときは英表記で当たるのが無難だ。さらにサイズが中国 C 表記で出ているケースがあって、C26.5 ≒ US9、C27.5 ≒ US10 が目安。普段の US サイズが分かっていれば換算は難しくないが、Nike や ASICS の感覚そのままで C 表記を見ると 1 サイズずれて買うリスクがあるので、注文画面のサイズ表は必ず確認したい。カラーは中国先行で国際版は数ヶ月遅れることが多く、「同じモデルでも日本で買えるカラーは限定的」という前提で読んだ方がいい。
「World Athletics 公認シューズかどうか」の見方 ― レースで履ける一足はどれか
もうひとつ、レースに使うつもりなら必ずチェックしたいのが World Athletics の公認シューズリストだ。World Athletics は公認大会で使用できるシューズをモデル単位で登録していて、リストに無いモデルを公認大会で履くと記録対象外(最悪、失格)になる。リーニン側でこのリストに乗っているのは、本記事の関連で言うと Feidian 6 ELITE / Feidian 6 CHALLENGER / Feidian 5 ELITE / Feidian 5 CHALLENGER など、Feidian シリーズの ELITE / CHALLENGER 系。一方、Feidian 6 ULTRA はリスト未掲載で、メーカー側がレース公認を取っていない(または申請していない)モデルとして出している ― これは本記事で ULTRA を厳選 6 足から外した判断の根拠でもある。逆に Red Hare・Shadow・Yueying は最初から「練習・普段履き用」なので公認外で問題なく、レース当日用と練習用は明確に住み分ける、という読み方が要る。
厳選 6 足 ― ホビーランナーが「自分の 1 足」を選ぶならここから
ここからが本題だ。前章までで地図は描けたので、あとは「自分が今日/次のレースで何を履きたいか」を決めるための 6 足を順番に見ていく。並びは読者の関心の流れに沿って「大迫モデル → 本気レース → コスパ枠 → 万能デイリー → 厚底トレ → 軽強度トレ・リカバリー → デザイン重視」。価格・World Athletics 公認の有無・想定ペース帯を、ホビーランナーの視点で噛み砕いて翻訳していく。
① Feidian 6 ELITE(飛電 6 ELITE) ― 大迫日本記録の一足、フル本気レース
公称約 200g(メンズ US9)、ドロップ 6mm(ヒール 41 / フォアフット 35mm)、PEBA 系の Super Boom に独自の Super Boom Capsule を埋め込み、T1000 のフルレングス・スクープ型カーボンを通した構成。価格は 35,000〜39,000 円で、Nike Alphafly や Adidas Adizero Adios Pro と直接競合するクラスのレーサーだ。World Athletics 公認も取れているので、レース当日に履いて記録対象外になる心配がない。想定はサブ 3 前後〜エリート、フルマラソン本番用。ホビーランナー目線で言えば「ここぞの 1 本」に置く一足で、毎日履く靴ではない。「日本記録を出したこのモデルを自分の足で試したい」という動機が一番素直に合うグレードだと思う。
② Feidian 6 CHALLENGER(飛電 6 CHALLENGER) ― カーボン板で 2 万円弱、コスパ枠
公称約 195g、ドロップ 8mm(ヒール 37 / フォアフット 29mm)、ミッドソールは Super Boom と Boom Tech のデュアル構成、カーボンは T700 のセグメント(スプリットトゥ)。価格は 18,000〜22,000 円。Feidian 6 ELITE と同じく World Athletics 公認モデルなので、レース当日にも問題なく持ち込める。想定はサブ 3:30〜サブ 4、テンポ走〜ハーフ/フルレース。「Feidian 6 ELITE は欲しいけど 4 万は出せない」「カーボン板の感触は欲しいけどフルレース用にそこまで尖らせなくていい」というホビーランナーにとって、現実的な決定打になる一足だ。練習にも降ろせる耐久感があるので、レース 1 足を兼用したい層にもハマる。
③ Red Hare 9 PRO(赤兎 9 PRO) ― 万能練習靴、ULTRA まで予算が出ない人の入門
公称約 248g、ドロップ 8mm、スタック ヒール 36 / フォアフット 28mm、ミッドソールはデュアルデンシティの Li-Ning BOOM。カーボン板は載っておらず、安定性とねじれ制御用にウィングプレート(シャシー)が入る。価格は 12,000〜18,000 円で、World Athletics 非公認の「練習用」ポジション。想定は 4:30〜6:30/km の中強度〜ジョグで、ロングランからフィットネステストまで一足で抱える設計だ。同じ Red Hare 9 シリーズの上位、9 ULTRA はスタック 43/35mm の最厚底スーパートレーナー(17,000〜20,000 円、260g)で、PRO はそれより薄く軽く、価格も数千円分こなれている ― 「ULTRA は気になるが予算が届かない」「もう少し地に足のついた接地感が欲しい」というランナーには、PRO の方が日常に馴染む。
④ Red Hare 9 ULTRA(赤兎 9 ULTRA) ― 厚底スーパートレーナー、毎日履きでも弾む
公称 260g(メンズ US10.5)、ドロップ 8mm、スタック ヒール 43 / フォアフット 35mm。ミッドソールはソフトレーシングフォームに Super Boom Capsule とビーズ PEBA を重ねた 3 層構造で、カーボン板は載せずにウィング状グラスファイバープレートでねじれを抑えている。World Athletics 非公認だが、これは最初から「練習用スーパートレーナー」として作られているからで、レース不可は欠点ではなく性格だ。想定ペース帯は 4:30〜6:30/km と幅広く、デイリージョグからロングラン、インターバル、リカバリーまで一足で抱え込める。価格は 17,000〜20,000 円。「練習で気持ちよく弾みたい」「厚底のクッションを毎日享受したい」というホビーランナーには、これが本命枠になる。
⑤ Yueying 5(越影 5) ― 高クッションで膝にやさしい、軽強度トレ・リカバリー
フルレングスの Tianbo ミッドソール(EVA 系のアップグレード)と PHYLON を重ね、PROBAR LOC のサポートプレートで安定を取った設計。〜80kg のランナーを想定にクッションへ全振りしてある。ドロップ値は公式に公開されておらず、レビューでは実走時に低めに感じる声が多い、というのが現状の精度だ。World Athletics 非公認の「練習・普段履き用」枠で、想定ペース帯は 5:30〜7:00/km。価格は 8,000〜13,000 円と、本記事の 6 足の中で最も手が出しやすい。位置付けは 軽強度トレ・リカバリーで、レース翌日のジョグや膝の調子が微妙な日に降ろす一足。サブ 3:30 のランナーがスピード練と分けて「壊れないための靴」を 1 足追加するなら、この価格帯でこのクッションは正直よくできていると思う。
⑥ Shadow 3 Essential(絶影 3 Essential) ― 1 万円台前半、デザインで履けるテンポ/カジュアル兼用
公称約 235g(要再確認注記)、ドロップは非公表(要再確認)、ミッドソールは BOOM のデュアルレイヤーで Li-Ning 独自の JIANG 技術(構造減衰+素材減衰)を効かせている。プレートはカーボンではなく Pebax 推進プレート。World Athletics 非公認で、価格は 12,000〜18,000 円。想定ペース帯は 5:00〜6:30/km で、テンポ走からデイリージョグ、カジュアルな普段履きまで広く受け持つ性格。タイムよりデザイン重視のランナーへの入口としてリーニンを試すなら、ここが一番ハードルが低い。「リーニン気になるけど、いきなり Feidian 6 ELITE は荷が重い」という人が、まず 1 足目で履いてみる選択肢だと思う。
スペック比較表 ― 1 枚で見比べる
モデル | 重量 | ドロップ | カーボン板 | WA 公認 | 想定ペース帯 | 価格帯 | Amazon |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
Feidian 6 ELITE | 約 200g | 6mm | あり(T1000) | 公認 | サブ 3 前後〜 | 35,000〜39,000 円 | |
Feidian 6 CHALLENGER | 約 195g | 8mm | あり(T700) | 公認 | サブ 3:30〜サブ 4 | 18,000〜22,000 円 | |
Red Hare 9 PRO | 248g | 8mm | なし(ウィングプレート) | 非公認(練習用) | 4:30〜6:30/km | 12,000〜18,000 円 | |
Red Hare 9 ULTRA | 260g | 8mm | なし(グラスファイバー) | 非公認(練習用) | 4:30〜6:30/km | 17,000〜20,000 円 | |
Yueying 5 | — / 公称非公開 | — / 公称非公開 | なし(PROBAR LOC) | 非公認(練習用) | リカバリー〜ジョグ | 8,000〜13,000 円 | |
Shadow 3 Essential | 約 235g | — / 要再確認 | なし(Pebax プレート) | 非公認(練習用) | 5:00〜6:30/km | 12,000〜18,000 円 |
表の読み方: まずは カーボン板の有無を見る。ここで「練習にも使える靴」と「レース本番に振り切った靴」の線が引ける。次に World Athletics 公認の列。レース当日に持ち込んで記録対象にしたいなら Feidian 6 ELITE か CHALLENGER の二択になる。最後にミッドソールフォーム ― Super Boom(PEBA、レース寄り)、BOOM(超臨界 PEBA、汎用反発系)、Tianbo(EVA 系、クッション特化)の 3 系統で性格がはっきり違う、と覚えておくと選びやすい。
ホビーランナー視点での選び方ガイド ― 走力と用途で絞り込む
「サブ 3 前後でフル本番に投入したい」→ Feidian 6 ELITE
World Athletics 公認、T1000 フルレングスカーボン、200g。条件としては「練習で履き慣らした上で本番に投入できるランナー」が前提だが、サブ 3 前後の走力でフルマラソン PB を狙うなら、まずこの一足が候補に上がる。
「サブ 3:30〜サブ 4、カーボン板は欲しいが 4 万は出せない」→ Feidian 6 CHALLENGER
Feidian 6 ELITE と同じく公認モデルでありながら 2 万円弱。サブ 3:30〜サブ 4 のホビーランナーが、ハーフからフルまで一足で受け持ちたいときの現実解。価格と性能のバランスが本記事 6 足の中で最も尖っている。
「毎日のジョグから 30km 走まで 1 足で完結、でも Red Hare 9 ULTRA まで予算が出せない」→ Red Hare 9 PRO
スタック 36/28mm の標準的な厚さで、248g。ULTRA より地に足のついた接地感で、ジョグから中強度練習まで広くカバーする。1 万円台前半で済むので、リーニンを「練習用に 1 足」と考えるならここから入るのがいい。
「練習で気持ちよく弾みたい/厚底スーパートレーナーが欲しい」→ Red Hare 9 ULTRA
スタック 43/35mm の最厚底、3 層構造のミッドソールで、ジョグでもインターバルでも弾む。レース不可(WA 非公認)でも、毎日履く受け皿として作られているので「練習を楽しくする 1 足」が欲しい人にハマる。
「軽強度トレ・リカバリーで膝にやさしい一足が欲しい」→ Yueying 5
クッション特化の Tianbo ミッドソールに PROBAR LOC で安定を足した設計。〜80kg 想定で膝への負荷を抑え、レース翌日のリカバリージョグや調子の悪い日の「壊れないための練習」に降ろせる。8,000〜13,000 円と価格も導入しやすい。
「タイムより見た目とコスパ。普段履きから入りたい」→ Shadow 3 Essential
JIANG 技術のデュアルレイヤー BOOM と Pebax 推進プレート、1 万円台前半。テンポ走からカジュアルまで広く受け持ち、デザインで履く一足としてリーニンを試す入口に向く。
買う前に知っておきたい注意点
World Athletics 公認シューズと練習用シューズの違い ― レースに持ち込むなら ELITE か CHALLENGER
公認大会で履けるリーニンは、2026-05 時点では Feidian シリーズの ELITE と CHALLENGER 系(5 世代・6 世代)。Red Hare・Shadow・Yueying は最初から「練習用/普段履き」として作られていて、公認外を欠点ではなく性格として読む必要がある。レース当日に履くつもりなら Feidian 6 ELITE か Feidian 6 CHALLENGER の二択、と覚えておくのが安全だ。
サイズ感(中国 C サイズ表記の罠 ― C26.5 ≒ US9)
Amazon.co.jp の出品に 中国 C サイズ表記のまま出ているケースがある。目安は C26.5 ≒ US9、C27.5 ≒ US10。普段の US サイズが分かっていれば換算は難しくないが、Nike や ASICS の感覚そのままで「26.5」と見ると 1 サイズ小さく買ってしまうので、注文画面のサイズ表記は必ずチェックしてほしい。
並行輸入と Amazon 公式ストア(Li-Ning Official)の使い分け
日本国内での主な入手経路は Amazon.co.jp の「Li-Ning Official」ストア、BUYMA、楽天、SUNFAST など。Li-Ning Official 経由は商品ページの表記が比較的揃っていて、サイズ表記も US 換算が併記されることが多い。並行輸入はカラー展開が広い反面、サイズ表記が中国 C のまま・返品ルールが曖昧、という弱点がある。初めての 1 足は Li-Ning Official 経由が無難だと思う。
価格は 2026-05 時点。為替・カラーで上下する前提で読む
本記事の価格帯はすべて 2026 年 5 月時点の参考値。リーニンは中国元建ての定価がベースなので、円安が進むと日本実勢価格はそのまま上ぶれする。カラーや在庫状況によっても数千円単位で振れるため、Amazon のリンク先で必ず最新価格を確認してから決済してほしい。
日本国内のサポート/返品ポリシーは Nike や ASICS と同水準ではない
日本国内のリーニンは公式日本語サイトがまだ本格運用されていない状態で、サポート窓口や保証は Nike や ASICS の国内サポートと同水準ではない前提で読む必要がある。Amazon 経由なら Amazon のカスタマーサポートにフォールバックできるが、BUYMA や個人並行輸入は基本「ノーリターン」になりやすい。初回購入は Amazon 経由を強く推奨したい。
購入リンク ― 6 足それぞれを Amazon でチェック
価格・カラー・在庫は変動するので、最終確認はリンク先でお願いしたい。
Feidian 6 ELITE
Feidian 6 ELITE を Amazon.co.jp で見る
大迫日本記録の一足。フル本番、サブ 3 前後〜エリート向け。
Feidian 6 CHALLENGER
Feidian 6 CHALLENGER を Amazon.co.jp で見る
カーボン板で 2 万円弱の公認モデル。サブ 3:30〜サブ 4 のコスパ枠。
Red Hare 9 PRO
Red Hare 9 PRO を Amazon.co.jp で見る
1 万円台前半のオールラウンド練習靴。ULTRA 入門の前に。
Red Hare 9 ULTRA
Red Hare 9 ULTRA を Amazon.co.jp で見る
スタック 43/35mm の厚底スーパートレーナー。毎日履きでも弾む。
Yueying 5
軽強度トレ・リカバリー用。膝にやさしい高クッション。
Shadow 3 Essential
Shadow 3 Essential を Amazon.co.jp で見る
デザインで履ける 1 万円台前半。テンポ/カジュアル兼用。
まとめ ― リーニンを「分からない」から「自分の 1 足」へ
大迫の 1 秒更新は、リーニンというブランドが日本ホビー市場に入ってくる号砲
2:04:55 と 2:04:56 ― 数字としては 1 秒の差だが、止まっていた日本記録が動いた瞬間に、リーニンというブランドが日本のホビーランナーから見える距離まで一気に降りてきた。「中国ブランドのカーボンシューズ」というカテゴリが、もう「気になるけど分からない」ものではなくなってきている、というのがこの 1 秒の本当の意味だと思う。
「本番用 1 足+デイリー 1 足+リカバリー用 1 足」の組み合わせなら Feidian 6 CHALLENGER × Red Hare 9 PRO × Yueying 5 が現実解
ホビーランナーが現実的な予算でリーニンを生活に組み込むなら、Feidian 6 CHALLENGER(本番/テンポ)× Red Hare 9 PRO(デイリー/ロング)× Yueying 5(軽強度トレ・リカバリー)の 3 足構成が一番収まりがいい。合計でも 4〜5 万円台に収まり、レース・練習・リカバリーまでをリーニンだけで一周できる ― この距離感の現実解は、Nike や adidas の同価格帯ではなかなか組めないと思う。
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参考資料
- 月陸 Online: 大迫傑、34 歳で自身 3 度目のマラソン日本新
- 月陸 Online: 大迫傑が 4 年 9 ヵ月ぶりにマラソン日本記録奪還
- Sushiman note: マラソン日本新記録 大迫傑選手着用 リーニン/飛電 6 Elite のレビュー
- Sushiman note: Li-Ning 絶影レビュー
- All About: マラソン日本新記録に貢献した中国シューズの特許
- Threads(hkrunnergear): 香港リリース日・価格情報
- World Athletics: Shoe Check Application(公認シューズ全リスト)
- World Athletics: Athletic Shoe Regulations C2.1A(2026-01-01 発効)
- Supwell: Li-Ning Feidian 6 Elite スペックシート
- Supwell: Li-Ning Red Hare 9 Ultra スペックシート
- Supwell: Red Hare 9 Ultra: The Most Fun Running Shoe
- vjsneaker: Feidian 6 Elite vs Ultra vs Challenger 比較
- GearUpToFit: Li-Ning Feidian 6 Elite レビュー
- shopnings: Feidian 6 Challenger
- shopnings: Red Hare 9 PRO 2026
- shopnings: Red Hare 9 Ultra
- shopnings: Yueying 5 メンズ
- shopnings: Shadow 3 Essential
- WeeViews: Li-Ning Red Hare 9 PRO レビュー
- Road Trail Run: 2026 Chinese Super Trainers(赤兎 9 ULTRA 比較)
- Road Trail Run: Li-Ning Feidian 5 Elite Review
- Believe in the Run: Li-Ning Race Day Shoes 総合レビュー
- Amazon.co.jp: LI-NING Red Hare 9 PRO 商品ページ
- Amazon.com: LI-NING Yueying 5 メンズ商品ページ
- li-ningfamily: Shadow Essential 製品ページ
- マラソン速報: Feidian 4 Ultra 関連
